野良猫の隠れ家

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DeepOne(ディープワン) 感想・レビュー 賛否両論あったらしい...

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nameless.nexton-net.jp

 

 

 

こんにちわどうもstlaycatです。

今回はdeeponeをプレイしたので感想を書いていこうと思います。ネタバレというかプレイ後じゃないと話が通じないところもありそうなのでプレイしてない方はあまり見るのを推奨しませんので...どうぞ良しなに。

 

 

 

 

感想の前にこの作品のバックグラウンド

この作品がツイッターなどで賛否両論あるのはこの作品をプロデュースしている際に雑誌などで「エロシーンに力を入れている」という発言があるにも関わらずHシーンの数が少なく、作品上ヒロインとされているキャラクターにHシーンがないなどのことがあったためである。と思うけどあってる?

 

それは怒るよ。実際楽しみにしていたヒロインとのHシーンがなかったらそりゃ「騙された!ふざけるな!」ということになるのは火を見るより明らかです。特に個人の声優やHシーンを目的に買っている人は怒っていいじゃないかな。でもね、少ししか進めてないのにツイッターでそれを知った私の気持ちに比べれば大したことないよ...はは...。ツイッターで報告したいのはわからんでもないけどさ、さすがに発売して一日ぐらいしかたってないのにそんな報告せんといて、とは思った。あきれて怒る気にもならんわ...。

 

ただ、私個人としては制作側がエロゲというより本格バトルヴィジュアルノベルとしていたため、ある程度は少ないのは覚悟していたのでダメージは少なかった。

 

ただそれを理由にこの作品をクソというのはあまりにももったいない。言いたいことはわかるけど。カスミのHシーン見たかったけど!見たかったけど!

 

 

今回はそういうことを抜きにして作品自体を見ての感想を書いていこうと思うよ。

 

 

 

感想

最初に言っておくけど、面白かった。Hシーンの少なさを加味しても。どっちかというとHシーンもシナリオの流れの中であったものといえばいいのかな。ゆえにあまり実用的ではなかったところはある。良くも悪くもバトルモノ。少年漫画。萌えというより燃え。近年ではあまり見ないほどにバトルに傾倒したものだったと思います。それ系をやってないだけかもしれないけど。それゆえに萌えが少ないと感じた。特に沙耶やカスミや亜希などのヒロインの萌えは極端に少ない。九花は結構あった気がするけど。そういう意味では九花ルートの作品だったのでしょう。まあ他の作品と比べて、なんて相対的な評価はあまりにもナンセンスだと思いますが。

 

 

個人的に印象に残っていたのはキャラクターとそれに付随する設定の深さと演出は最近の作品でも群を抜いている。キャラクターの設定が深いとシナリオって勝手に動き出すんじゃねと思ったほど。(このキャラならこうするんじゃね?的な)特にバトル時の演出は他の作品にはないほど動く。tipsとか見ました?素直にスゲーなと思いましたね。

 

 

キャラクターごとにどういう印象を受けたか書いていこうかなーとりあえずメインキャラだけ。あんまりネタバレにならない程度に。

 

 

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主人公の斎野尚哉は最初はとにかく振り回されている感じでしたね。最後のほうには物語に関われている感じがしていましたけどね。こういうバトルモノだと主人公の行動や描かれ方は作品全体の評価に直結します。(少なくとも私はそう思っている)そういう意味ではバトルシーン以外で情けない感じが描かれているのであまりいい印象がないかもしれない。バトルシーンはメッチャかっこいいのにね。プレイする人はどんなシーンでも主人公の格好いいところが見たいもんね。でも個人的にはある種の人間らしさを感じた。苦悩して、悩んで、無様なところを晒して、負けて、嫌なことも全部表現されてる感じがキャラクターが生きてるなーって感じました。

 

 

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ライバルの文示宮篤は才能がないためにすべてを失い、手に入れることができなかった男。どっちかというと主人公より主人公してた気がする(笑)。いろいろ言い方があったけど結局のところ好きな子のためというシンプルな動機はある種の子供らしさを感じた。好きな子のために例え自分のほうを向いてくれなくともって感じがね、悲しいというか、報われないというか。同情する。そんなこと言ったら「俺に同情などいらん!!」とか言われそうだけど。あと才能がないっていうのはきっと魔術関連なだけで経営とかカリスマ性とかそういうことの才能は絶対あったよね、この人。と、言葉の節々で思ったり。魔術関連の才能がなかったとしても這い上がる感じが主人公感あって好きだったな。

 

 

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恐らく今作のヒロイン斎野九花は今作の謎をすべてを握っているといっても過言ではない。ということであまり多くは語りませんがとにかく自分より他人を自分より兄を、妹をという感じキャラクター。聖母かい?ただ引っ込み思案ということもあってか発言が少なくキャラクターそのものの印象が若干薄い感じがした。良くも悪くも他のキャラクターが立ちすぎてる感じだよね。霞んじゃうの。ラストは凄かったけどね。そういう意味ではカスミやのほうがヒロインらしく、存在感があったね。あ、私がカスミ好きなだけだったわ。個人的にはご都合主義でもみんながハッピーなエンドが好きなのでラストシーンに関しては「うーん、でもなぁ、しょうがないかー」と飲み込みました。不憫でならない。

 

 

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主人公の刀比奈森沙耶はとにかく強い。個人的には師というより刀というほうがしっくりきますね。主人公とともに戦うという面では九花より一緒に戦ってたし。主人公より年下で小さく、けど強いっていうアンバランス感が好きですね。そして主人公である尚哉の命令だったらためらいなく命を擲つという感じが今回の狂ってんなーってところをわかりやすく表していた。(そんなシーンはなかったけどそういう発言をしていたため)Hシーンが1つあったものの今作のヒロインな感じがしなかったのは気のせいでしょうか。その他にもいろいろ謎が解けていないものが多々あったので恐らく次回作などがあるのでしょう(願望)ああー早くやりてえなー(脳死

 

 

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魔導書使い佑姫カスミは最初にこの作品のビジュアルを見たときや体験版をしたときにビビッときました。男勝りな性格が凄く好きで、戦いの最中でも余裕を捨てない感じがカッコいいんですよね。ただ今作は脇役に徹していましたね。いや相当戦ってたけど。そういう意味でも今作は九花のルートだったのでしょう。九花といえば佑姫家は花姫のための家でカスミがガミガミ言いながらも九花ために奮闘している感じも好きだった。実はラストシーンで最後カスミの姿が見えなかったのでどうなったのかなと勝手に疑問に思いましたけど...どうなったんだろう?

 

 

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柚原亜希はある意味ではこの作品のメインだけど、ある意味では影の薄いキャラだったなと思いました。私はあまり声優さんにはこだわらないのですがさわさわさんはそんな私でも知っているくらい凄い方ですよね。特にラストのあたりからのこの方の演技はもう、すごいと思った。あの迫真の凶器に満ちた演技は圧巻だよね。恐怖すら感じたわ。いや他の人の演技もすごかったけど。ネタバレになるからあんまり言わないでおこう。

 

 

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尚哉の理想朱鷺谷衆逸はとにかくかっこよかった。ほんとに。最後の最後まで自らの理想に手を伸ばし、尚哉の理想であろうとするその姿はもう一人の主人公といっても良いでしょう。元々衆逸と尚弥は師弟の関係で実は篤VS尚哉の時に尚哉も挑んでくる"持たざる者"篤に対して"持つ者"として篤の理想であろうとするわけですよ。その感じが凄く衆逸に似ていて、弟子と師匠って感じがするなーって思ったわけですよ。

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こうやってみるとこのすべての戦いが尚哉を鍛えるためのものであるのではないかと思ってしまいますね。この自分の慕ってくれる者がいてそいつの前で理想であろうとする感じは男気の塊な感じが好き。

 


 

 

 


 

 

独り言...

上でも書いた気がしますが、シナリオというよりキャラクターに対しての練りこみが凄い。そのキャラクターが信念とするもの、願いなどを貫こうとする姿をかっこいいと思いました。そしてそれを吹き込む声優さんの仕事に圧倒されました。これがキャラクターに命を吹き込む仕事なんや、すげーと柄にもなく思いました。ただやはり設定が深すぎたせいかプレイヤーを置いてきぼりにしていたところは多々あった。

 

今回あまりにもツイッターで話題になっていたので、エロゲー批評空間の評価を見たんですよ。(普段は感想を書ききるまでは他の感想を見ないようにしてる)ボロクソに書かれてましたね。特にテキスト?に対するコメントが多かったですね。まあ確かにすごい読みにくかったけど個人的には全く話が入ってこないほどではなかったような...

 

※やっぱり型月越え!とか豪語していたので比べられることも多かったみたいです。私は型月の作品を一回もプレイしたことないので多分語ることはできないし資格もないのでノータッチで。

 

 

まあ次回はこれらを教訓にすればいいじゃないでしょうか。そもそも期待値が高すぎたところがある。確かにテキストは読みにくかったしHシーンも少なかった、多少設定がぶれているところもあった。事前に周知しておくことがあったでしょう。それでも少なくとも私は面白いと思ったし、次回の作品もチェックしようと思いました。

 

この感想見てる人が見てたら「こいつ全然わかってねえ」とか思われるんでしょうか?読みにくいテキストもこれがライターさんの色なんやと思ってたし面白かったからエロゲー批評空間の評価はびっくりしました。まあノベルゲーで読みやすさは結構重要なのはわかっていますが。

 

 

 

 

今日はこんなところで!

 

ではでは!