野良猫の隠れ家

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未来ラジオと人工鳩 感想・レビュー

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くっ!台風になんか負けないんだから!でお馴染みどうもstlaycatです。
 
いかがお過ごしでしょうか。
 
今回は私が今季一番期待していたのではないでしょうかというラプラシアンから発売された未来ラジオこと「未来ラジオと人工鳩」をプレイしてみましたのでだらだらと感想を書いていこうと思います。
 
 

前置き

私が書いているブログを見ていただいている方はお気づきかもしれませんが、私はあまり凝った考察はしておりません。それはなぜかというと、エロゲをプレイしていて私自身が一番最初に感じたことをできるだけブログに書いていきたいと思っているからです。誰々がかわいい、このシーンがすごい好きこのシーンは面白い、といった感じですね。なのであまり深い考察をしていないわけですね。笑
 
ですが!
 
今回は少し真面目に考察!とまではいきませんが真面目に書いていこうかな…と思っている所存です。
 
少し前置きが長くなってしまいました…汗
 
今回の記事では結構なネタバレがありますので、本当に楽しみにしている方は絶対に見ない方がいいです!マジで!
 
 
ではよしなに…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

感想

全体の感想としてはまず

 

面白い!

 

というのが一番最初に来ました。本当におもしろい。クリックが止まらなかったです。休日で一気に終わってしまった...

 

 というわけで、共通個別ルートの感想を書いていこう。

 

 

共通ルート

共通ルートでは未来から放送されたラジオから得た情報を頼りに、オオゾラを止めよう!という感じに薊野教授、秋菜、水雪、イシマル、ソラたちが集まります。
 
 私がフォローさせてもらっている天野スズメさんがすごくわかりやすく解説されていたので引用させてもらいました。
 

 

 

 

 

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今回の作品を天野スズメさん風な解釈をするとメインプロット(メインストーリー)はここなんじゃないかなと思います。オオゾラ(宇宙探査機)を1タミから別の所に落とすように軌道修正命令を送ってソラが死ぬという未来を変えようということですね。けど最終的には空とのつながりを取り戻すというのがソラの目的です。ここまでは体験版でも語られていました。
 
 

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これって結構メタ的発言か(笑)結果から言うと共通ルートではオオゾラを止めることができませんでした。結局未来を変えるという目標には届くことはありませんでしたが。ここから薊野教授、水雪、秋奈の三人のルートでは、かぐやの死のショックからどう立ち直っていくか。というストーリーにシフトしていきます。

 
 
わかりやすくてすごくいいと思いました。キャラクターたちが目的をはっきりと明示することでプレイヤーが今キャラクターたちがどういう目的で、感情で動いているのがわかりやすく、私のような感情の機微に疎いようなプレイヤーにも優しい。
 
 

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薊野教授→電波喰いを作り出した葉月イザナへの挑戦、ないしは一緒に作った罪を償うため、半分は意地みたいなもの
 

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水雪→兄であるソラの死んでほしくないから
 
秋奈→知り合いが死ぬのを見たくないから
 
 
と言う感じでそれぞれのキャラクターたちが自らの気持ちを吐露しています。すごくいい。イチャイチャするエロゲもいいけど、何か一つの目標に向かって行動するというのは見ていて見応えがある。
 
 

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一つの目標に向かっていると思いきや、かぐやルートでイシマルがいってたけど全員同じ方向を見ているわけではないんですよね。自分が動くのはあくまで自己満足であるということをそれぞれのキャラクターが示唆しているんですよね。(そこまではっきりいってないけど)なのでこのシーンはすごく人間臭くて好きだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

月見里水雪ルート

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このルートは物語の核心からは一番遠いのかな?個人的にはそんな感じがした。記憶障害、味覚障害、発話障害になったソラを水雪が旅行と称して鳴山から静岡にあるお茶が有名な旅館に連れ出します。
 
 
いきなりですが、ハナミズキってご存知ですか?水雪(みずき)と言う名前がつくぐらいだからなんか意味があるのかなと言う感じで調べました。
 
 
ハナミズキ花言葉はいくつかありますが、「返礼「私の思いを受け取ってください」という意味があるそうです。西洋では「逆境にも耐える愛」というのもあるそうです。二つ目の「私の思いを受け取ってください」というのはこのルートにドンピシャだな、と勝手に思っている次第であります。
 
 

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義妹でありながら兄を想いつつも、兄に想いを伝えられない。
 
 

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けど今回の事件で吹っ切れた水雪はソラに対してガンガンに攻めていくわけですね。特に「もう我慢しない」というセリフはまさに水雪の今までのソラへの想いと今からガンガンアピールしますという意味が秘められていると思うと、「もう我慢しない」というセリフひとつで表現するのはすごい。これ書いてる人すげえと思いましたね。人の感情を表現するのがうまいと思いました。
 
 
 

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チャバー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
という少し真面目な話をしましたが、やっぱこの子面白い笑。物語の核心からは一番離れているはずなのにすごい印象に残るキャラクターである。尖ってるよなーこのキャラクター笑。本当に面白いキャラクターです。
 
 
この水雪というキャラクターを考えた人を素直に尊敬する。普段は兄であるソラに童貞をいじったりする元気っ子なのに時に真面目に自分の気持ちを表現する二面性に私はすごく魅力を感じた。「ちんちんじゃないし、ちゃんこんくんだし!」←誰が考えたんだこれ笑
 
 
だからこそ、水雪を物語の核心に近づけて欲しかったというのもあった。後述しますが、かぐや以外のキャラクターでは薊野教授が一番物語の核心に迫っているわけですが、ここに水雪を加えて欲しかったな(願望)
 
 
けど、実はこれは悪いことばかりではないとおもっていて、このルートでは水雪と主人公のソラ以外はほとんど出てきません。(旅館の人とかは出てきてたけど)つまり主人公とヒロインの関係を深く描くことができるわけですよ。少し、言いたいことを言語化できないんだけど、なんていうのかな...一番恋愛をしていたというか、そんな感じです。はい。実際迷子の水雪を探すシーンとかすごい、いいなと思ったし。
 
 
他のルートではヒロインとの恋愛+色々みたいな感じになっているので一番恋愛しているという面を見るとこのルートが一番恋愛してるかなと勝手に思っています。(ちょっと何言ってるかわかんなくなっちゃった)
 
 
水雪とのおまけシナリオも面白いので本編しかしてないよーって方はお忘れなく
 
 
 
 

越百秋奈ルート

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オオゾラの落下を防ぐことはできなかった。しかしみんなで始めたラジオを続けていきたい二人だったが、ラジオの調子が悪くなりラジオを続けていくのが難しくなっていく。

 

 

 

水雪ルートよろしく秋奈ルートにも何かあるのかなーと思い、考えてみましたが...

 

越百、秋、→コスモスやんけ!

ということでコスモスの花言葉を調べてみました。

 

コスモスには色で花言葉が変わるみたいで「乙女の真心」「純潔」「謙虚」などがあります。なかなか秋奈の性格に表れているような気がしますね。ちょっとバーナム効果っぽい気がするけど(笑)。性格は乙女って感じだけど身体はえちえちなんですよね。

 

 

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秋奈は主人公のソラとかぐやが共通ルートの時点で惹かれあっていたのを気づいていたので記憶障害になっていた主人公の記憶を取り戻そうとします。この辺が凄いできる乙女という感じですね。本当に健気ですね。しかし自分自身もソラに惹かれていることに気づいていたのでその辺の葛藤が描かれています。

 

「誰かに忘れられる」というのが一番嫌だった秋奈にとって忘れられるというのが例え恋敵であったとしても嫌だったのがよく伝わってきます。なぜ忘れられるというのが嫌なのかはこの後の父親とのエピソードで語られています。

 

 

 

加えて、父親とのエピソードが物語の核心に迫っている気がしますね。人間の行動をプログラミングするというのがかぐやルートでも描かれているので、このルートでは伏線として描かれている感じかなと思っております。

 

そういえば、共通ルートで未来のラジオで放送されていた「カンペくん」というのはこの秋奈ルートの放送を聞いていたということになりますね。

 

 

 

という真面目な話はここまでにして個人的に好きだったシーンを紹介していこう!

これはおまけシナリオにあったものですが、

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_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 口でするやつ気に入っちゃったのね? <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

 

!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!!!!!!!!!!

 

 クチデスルヤツキニッチャッタノネ?

 

何これ!?フェ〇と言えないのがかわいい!

気に入っちゃったのねって言い方!いやもう...好きだ!

 

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押しに弱いのも好きなんだよね。なんだかんだ言うことを聞いてくれるのもかわいいなーもう。ありがとうございます。

 

 

 

 

薊野椿姫ルート

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 オオゾラが落下したことにより地下に入れるようになった薊野教授は地下のサーバから人工鳩のデータを取り出していた。
 
という感じで、メインプロットの続きって感じがしますね。
 
 
 
 
水雪、秋奈√よろしく薊野椿姫ルートにも花にちなんだ花言葉があるのかなと思いまして調べてみました。
 
薊→「独立」「厳格」「触れないで」
椿→椿も色によって色々花言葉がありますが、「気取らない優美」「至上の愛らしさ」
 
というものがあります。「触れないで」というのはまさに、という感じですね。誰にも近づけさせないという感じなのは共通ルートを通してよくわかることですよね。
 
 
 
 
この「薊野教授」という呼び方ってなんかエロくないすか(唐突)「教授」という呼び方によって年上という感覚を意識させられてしまいます。
 
主人公のソラからしたら椿姫は人工鳩のことについて教えてくれた師匠(教授)みたいな存在だからかな。常に教授という呼び方をしています。
 
そしてエロい。秋奈とは別の角度のエロさ。そして包容力がありました。
 
 
 
 
特にこの2シーンは対比してみると椿姫というキャラクターを垣間見れるかもしれません。私は感動したというか心にキタ...
 

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まずは、ソラが記憶を取り戻してすぐ、かぐやを救えなかったこと、自分の無力さを自覚したシーン。
 
ここでは抱きしめてソラをゆっくりなだめていた印象。女性らしい包容力が見られました。
 

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次にこのバーにきて改めてソラが泣くシーンでは女性らしさとは別の感じというか、教授というか感じがしますね。
 
手を乗せるだけで優しく問いかけるところなんて「大人」な感じがしますよね。余計なことは言わない感じがかっこいいですね。この二つはちょっと似ているところがあるけど違うんだよ。
 
この二面性に惚れたわ...
 
 
 
 
 
ということで少し真面目な話になりますが、

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この「やっぱり似ている」という言葉に椿姫自身が惚れていた葉月イザナの目と主人公の目が似ているという物語の伏線を張ってありましたね 。
 

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そしてこれもイザナが主人公を助けるために必要なアップデートという伏線なわけですね。スッと言ってるからわかりにくかったですね。2046年というのが事故の起きた年で生体補助の機能が追加されているということはソラを助けるために必要なアップデートだったわけです。多分。
 
 

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そしてこのアップデートの機能が椿姫ルートのラストとかぐやルートでかぐやを助けるためのカギとなるわけですね。

 

 

 

そしてなんといってもラストシーンはかなりココロにキマシタ。もうヤバいとしか言いようがないよね。椿姫ルートのラストは本当にいい!もしまだやってない人がいるならやったほうがいいよ未来ラジオ。

 
 
 
椿姫ルートではかぐやルートと密接につながっているのでもし、もう終わってるよという人ももう一度やってみるのも面白いかもしれませんね。
 
 
 
 

葉月かぐやルート

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 7月15日の分岐でかぐやルートか、それ以外のルートかという風にシフトしますが最初はかぐやルートを選ぶことはできません。これは当然と言うか、かぐやルートがグランドエンディング的な感じがあるから、他のキャラクターを全て攻略してからの方がいいでしょう。

 

 

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私は薊野教授が好きすぎたんで、薊野教授→水雪→秋奈→かぐやという感じでやっていきましたが、薊野教授のルートは結構物語の核心をついているので水雪→秋奈→薊野教授→かぐやがベストでしょう。多分。まあ正直言うと自分のやりたいようにやるのが一番ですけど。

 

 

 

このかぐやルートではメインプロットである未来を変えるというのに焦点を当てられています。かぐやルートでは椿姫ルートであった出来事を未来ラジオによって知ること(正確には少し違いますが)から一気に動き出します。

 

 

未来を変えるというメインプロット(目的、事件)とその中でキャラクターたちがどうするのかどうすべきなのかということと、サブプロット(人間関係)がうまく絡み合って面白くなっています。

 

 

特にかぐやの心情変化が丁寧に描かれている気がする。

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互いが互いを理解することでかぐやの心情も変化していっています。f:id:stlaycat2:20180904225318p:plain

 

 

 

 

そして椿姫にその未来を知ったことそれ知ってどうするかを伝えるシーンでは

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すべて伝えるという選択をしています。(他のキャラクターには「言えない」というだけだった)未来でのことなのでここでの椿姫は椿姫ルートの椿姫ではないのですが、きちんと伝えることがせめてもの義務みたいなものがあったのでしょうか。

 

 

 

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このシーンも好きだ。憎いはずの葉月イザナと気持ちを共有できたシーン。かぐやをなんとしても生かしたいという想いにおいては憎いはずの葉月イザナとが気持ちを共有できるというのは皮肉なんでしょうか。でも愛ってそういうものなんじゃないかな理屈じゃないんだよ。きっと。

 

この葉月イザナが涙するシーンはやっぱ感動するなー。

 

 

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このかぐやとの別れのシーンで

「今日より未来を過ごした、別の俺の日々もがーー」

「全部、今この瞬間のためにあったと思えるんだ」

 

これは別世界、今回でいえば分岐した椿姫ルートであったり秋奈ルートである自分も無駄ではなかったということです。もし分岐した未来で立ち直ることが出来ず、未来から情報を届けなかったらこの世界もなかったわけですからね。 

 

 私もこういうこと言ってから死にたい(笑)

 

 

 

まとめ

かぐやルートは物語の核心に迫っているのであまり掘り下げていませんが、とにかくやったことのない人はプレイしてみたほうがいいよということ。それぞれのキャラクターがこのディストピア風な世界を精一杯生きている感じが伝わってきます。

 

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そして未来からのラジオを通して伝わる繋がり、離れていても伝わる繋がりというのを大事にしている。これは前作のニューリンでも同じような気持ちを感じました。これがブランドの色という奴だろうか。本当に好きだわ。こういう気持ち大事にしているよね。

 

あと鳩ってどっかのヒーローよろしく平和の象徴らしいんですよね。わざわざカラスでもなく鷲でもなく鳩を選ぶあたりなんか皮肉ってるよね。

 

 

私が個人的に好きなのは薊野教授ですね。なんだろうやっぱ私は年上好きなんだろうか。あの包容力と大人な感じ出されたら誰でも惚れると思うんだよね。なかなかいないよ、薊野教授みたいなキャラクターは。素晴らしい。と個人的に思う。薊野教授だけではなく水雪、秋奈、かぐやのそれぞれがそれぞれの味を出していてとっても面白かったよ。ということでもう一回プレイしてきます。

 

 

 

 

 

 

余談

前作とのリンクも少しありましたね。

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これはキミトユメミシの夢見市にある喫茶店を再現しているんですね。

 

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これはニューリンに出てきた春さんとのリンクですね。

 

キミトユメミシとニューリンとのリンクですね。こういうのあると少しうれしいよね。実はこの未来の出来事を知ることができるラジオも四五と前作主人公が考えたものかもしれませんね。タイムマシンとか作ってたし。

 

 

 

 

ところでハレー彗星が物語にバンバン出てきていますが、今回この作品で最接近するのが2061年7月28日ということで「あれ、リアルではいつなんだ?」と思って検索すると...

 

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マジやんけ!びっくりしたわ!

 

まさかリアルタイムのハレー彗星とつながっているとは...少しリアルとゲームがつながった感じがしますね。この作品が次の最接近まで残っているといいですね。あと43年だ...(笑)

 

 

 

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そしてラプラシアンといえば強くてコンティニューですね。私はハッピーエンドが大好きだからこういうのはメッチャ好きです。しかもかぐやのしゃべり方がちょっと流暢になってる?こういう変化も楽しめていいですね。あと絶対おまけシナリオはやったほうがいいよ!

 

っていうか実をいうと私ちょっと前に前作をしたんですけど知らなかったんですよね強くてコンティニューがあるの(笑)。急いでやりました(笑)本当に好きだわラプラシアン

 

 

今日はこんなところで!

 

ではでは!