前置き
感想
全体の感想としてはまず
面白い!
というのが一番最初に来ました。本当におもしろい。クリックが止まらなかったです。休日で一気に終わってしまった...
というわけで、共通個別ルートの感想を書いていこう。
共通ルート
メインプロットとサブプロットという用語をもっと流行らせたい
— 天野スズメ@夏まほ発売中! (@suzume_amano) 2018年8月20日
メインプロット…事件
サブプロット…人間関係
雑言うとこう。すべての物語はメインプロットとサブプロットが交錯しながら前に進む
この定義が一般化するだけで、シナリオを科学的に理解する土壌はかなり進む
これって結構メタ的発言か(笑)結果から言うと共通ルートではオオゾラを止めることができませんでした。結局未来を変えるという目標には届くことはありませんでしたが。ここから薊野教授、水雪、秋奈の三人のルートでは、かぐやの死のショックからどう立ち直っていくか。というストーリーにシフトしていきます。
月見里水雪ルート
越百秋奈ルート
オオゾラの落下を防ぐことはできなかった。しかしみんなで始めたラジオを続けていきたい二人だったが、ラジオの調子が悪くなりラジオを続けていくのが難しくなっていく。
水雪ルートよろしく秋奈ルートにも何かあるのかなーと思い、考えてみましたが...
越百、秋、→コスモスやんけ!
ということでコスモスの花言葉を調べてみました。
コスモスには色で花言葉が変わるみたいで「乙女の真心」「純潔」「謙虚」などがあります。なかなか秋奈の性格に表れているような気がしますね。ちょっとバーナム効果っぽい気がするけど(笑)。性格は乙女って感じだけど身体はえちえちなんですよね。
秋奈は主人公のソラとかぐやが共通ルートの時点で惹かれあっていたのを気づいていたので記憶障害になっていた主人公の記憶を取り戻そうとします。この辺が凄いできる乙女という感じですね。本当に健気ですね。しかし自分自身もソラに惹かれていることに気づいていたのでその辺の葛藤が描かれています。
「誰かに忘れられる」というのが一番嫌だった秋奈にとって忘れられるというのが例え恋敵であったとしても嫌だったのがよく伝わってきます。なぜ忘れられるというのが嫌なのかはこの後の父親とのエピソードで語られています。
加えて、父親とのエピソードが物語の核心に迫っている気がしますね。人間の行動をプログラミングするというのがかぐやルートでも描かれているので、このルートでは伏線として描かれている感じかなと思っております。
そういえば、共通ルートで未来のラジオで放送されていた「カンペくん」というのはこの秋奈ルートの放送を聞いていたということになりますね。
という真面目な話はここまでにして個人的に好きだったシーンを紹介していこう!
これはおまけシナリオにあったものですが、
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 口でするやつ気に入っちゃったのね? <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!!!!!!!!!!
クチデスルヤツキニッチャッタノネ?
何これ!?フェ〇と言えないのがかわいい!
気に入っちゃったのねって言い方!いやもう...好きだ!
押しに弱いのも好きなんだよね。なんだかんだ言うことを聞いてくれるのもかわいいなーもう。ありがとうございます。
薊野椿姫ルート
そしてこのアップデートの機能が椿姫ルートのラストとかぐやルートでかぐやを助けるためのカギとなるわけですね。
そしてなんといってもラストシーンはかなりココロにキマシタ。もうヤバいとしか言いようがないよね。椿姫ルートのラストは本当にいい!もしまだやってない人がいるならやったほうがいいよ未来ラジオ。
葉月かぐやルート
7月15日の分岐でかぐやルートか、それ以外のルートかという風にシフトしますが最初はかぐやルートを選ぶことはできません。これは当然と言うか、かぐやルートがグランドエンディング的な感じがあるから、他のキャラクターを全て攻略してからの方がいいでしょう。
このかぐやルートではメインプロットである未来を変えるというのに焦点を当てられています。かぐやルートでは椿姫ルートであった出来事を未来ラジオによって知ること(正確には少し違いますが)から一気に動き出します。
未来を変えるというメインプロット(目的、事件)とその中でキャラクターたちがどうするのかどうすべきなのかということと、サブプロット(人間関係)がうまく絡み合って面白くなっています。
特にかぐやの心情変化が丁寧に描かれている気がする。
互いが互いを理解することでかぐやの心情も変化していっています。
そして椿姫にその未来を知ったことそれ知ってどうするかを伝えるシーンでは
すべて伝えるという選択をしています。(他のキャラクターには「言えない」というだけだった)未来でのことなのでここでの椿姫は椿姫ルートの椿姫ではないのですが、きちんと伝えることがせめてもの義務みたいなものがあったのでしょうか。
このシーンも好きだ。憎いはずの葉月イザナと気持ちを共有できたシーン。かぐやをなんとしても生かしたいという想いにおいては憎いはずの葉月イザナとが気持ちを共有できるというのは皮肉なんでしょうか。でも愛ってそういうものなんじゃないかな理屈じゃないんだよ。きっと。
この葉月イザナが涙するシーンはやっぱ感動するなー。
このかぐやとの別れのシーンで
「今日より未来を過ごした、別の俺の日々もがーー」
「全部、今この瞬間のためにあったと思えるんだ」
これは別世界、今回でいえば分岐した椿姫ルートであったり秋奈ルートである自分も無駄ではなかったということです。もし分岐した未来で立ち直ることが出来ず、未来から情報を届けなかったらこの世界もなかったわけですからね。
私もこういうこと言ってから死にたい(笑)
まとめ
かぐやルートは物語の核心に迫っているのであまり掘り下げていませんが、とにかくやったことのない人はプレイしてみたほうがいいよということ。それぞれのキャラクターがこのディストピア風な世界を精一杯生きている感じが伝わってきます。
そして未来からのラジオを通して伝わる繋がり、離れていても伝わる繋がりというのを大事にしている。これは前作のニューリンでも同じような気持ちを感じました。これがブランドの色という奴だろうか。本当に好きだわ。こういう気持ち大事にしているよね。
あと鳩ってどっかのヒーローよろしく平和の象徴らしいんですよね。わざわざカラスでもなく鷲でもなく鳩を選ぶあたりなんか皮肉ってるよね。
私が個人的に好きなのは薊野教授ですね。なんだろうやっぱ私は年上好きなんだろうか。あの包容力と大人な感じ出されたら誰でも惚れると思うんだよね。なかなかいないよ、薊野教授みたいなキャラクターは。素晴らしい。と個人的に思う。薊野教授だけではなく水雪、秋奈、かぐやのそれぞれがそれぞれの味を出していてとっても面白かったよ。ということでもう一回プレイしてきます。
7,800円
余談
前作とのリンクも少しありましたね。
これはキミトユメミシの夢見市にある喫茶店を再現しているんですね。
これはニューリンに出てきた春さんとのリンクですね。
キミトユメミシとニューリンとのリンクですね。こういうのあると少しうれしいよね。実はこの未来の出来事を知ることができるラジオも四五と前作主人公が考えたものかもしれませんね。タイムマシンとか作ってたし。
ところでハレー彗星が物語にバンバン出てきていますが、今回この作品で最接近するのが2061年7月28日ということで「あれ、リアルではいつなんだ?」と思って検索すると...
マジやんけ!びっくりしたわ!
まさかリアルタイムのハレー彗星とつながっているとは...少しリアルとゲームがつながった感じがしますね。この作品が次の最接近まで残っているといいですね。あと43年だ...(笑)
そしてラプラシアンといえば強くてコンティニューですね。私はハッピーエンドが大好きだからこういうのはメッチャ好きです。しかもかぐやのしゃべり方がちょっと流暢になってる?こういう変化も楽しめていいですね。あと絶対おまけシナリオはやったほうがいいよ!
っていうか実をいうと私ちょっと前に前作をしたんですけど知らなかったんですよね強くてコンティニューがあるの(笑)。急いでやりました(笑)本当に好きだわラプラシアン。
今日はこんなところで!
ではでは!