9月の作品もたくさん発売され、いよいよ10月の作品も見えてきたって感じですね。
どうもstlaycatです。
今回はまどそふとから発売されたラズキューことラズベリーキューブをプレイしたので簡単な感想をだらだらと書いていこうと思います。
ここよりネタバレ注意
感想
まどそふとといえばキャラクターの魅力を引き出すのがうまいというのが私の個人的な印象なのですが今回の作品でも個々のキャラクターのかわいいところや魅力的なところ、そしてテンポの良い会話やギャグなところが随所にありましたね。
瑠莉ルート
無口な生徒会長で何やら主人公の悟とは昔からの知り合いだったらしいが...?
この瑠莉というキャラクターを見た瞬間は「あれ前作の兎亜意識しすぎじゃね?」と思いました。もちろん前作のキャラクターでウケたところを反映するのは間違いではないのでしょうが、雰囲気がだいぶ似ていると思ったのは私だけでしょうか?(笑)
だがデレてからの瑠莉は半端ない可愛さなので問題ありません。恋は盲目というのはこういうことを言うのだなと勝手に思っていました。
今回このルートで語られていたのは主人公の悟が掲げている「一日一善」ことについて。一日一善が自己満足や見返りを求めて始めたものではないとわかってはいても頭のどこかで見返りや善意が返ってくるのではないかと考え始める悟が葛藤する様とそれを二人で考えていく様子が描かれています。
とは言っても最後には笑って終われるシナリオとなっております。
美琴ルート
借金持ちでアパートの大家さんである美琴さん
本作でも語られていたがあまりにも未亡人感が凄い。(褒め言葉)何がそうさせるのか胸か、それとも口調か。
このキャラクターが可愛いのはもちろんのこと、個人的に美琴の「こらーーーーーー」がお気に入りです
個人的にはこの美琴ルートが一番面白かった。特に告白シーンとその前の喧嘩シーンは見どころだったのではないでしょうか。割と借金返済がメインの√になるのかなーと適当に思っていましたが、なかなか引き込まれるものがありました。
このルートでメインに語られていたのは「二人の未来」というもの。美琴の元々の夢だったバイオリニストとアパートの存続を天秤にかける二人がどのような選択を取るのかというのがこのルートの見どころだと思う。
悠ルート
入院している父に代わり喫茶店を切り盛りしているサバゲー金髪ギャル
他のルートとは大きく異なり他の男性キャストが多数出てきて、ワイワイする感じは他のルートにはない一体感がありました。特に不良をぼこぼこにするシーンなどは見ていて面白かったしスカッとしましたね。悠のギャルっぽい口調は個人的に好きな部類。「~してるし」みたいな
このルートで個人的に好きなシーンがありまして主人公の悟と悠の父が喧嘩した後のシーンですね。
「娘であるお前の前で言いたくはないが、あいつはクレイジーだ。いつか人を殺める、あの狂った獣を一からしつけることを進めたい」ってだいぶ日本人らしからぬ言い回しだと思って、笑いました。言わないでしょ普通「あいつはクレイジーだ」とか(笑)
このルートではあまり大きなテーマっぽいのはなく割と付き合うまでと付き合ってからの甘々な感じが重要だった感じがしますね。という意味では他のルートとは一線を画す感じがした。
けど何となく設定を詰め込みすぎている感じはしましたね。(あくまで個人的にでsyが...)サバゲー女子、喫茶店を切り盛り、ギャル...もうちょっとシャープにできたのでは?と思う感じはしましたが、かわいく描かれているのでおっけーです。悠の気持ちに鈍感な悟が四苦八苦しているのがこのルートの見どころだと思う。
みなとルート
かわいい農家系女子のみなと
犬系なんだよね。しかも主人公の後ろをついていくタイプではなくリードで主をグイグイ引っ張っていくタイプのやつ。この振り回される感じはだいぶ人を選ぶような気がしますね。もしかしたらこの感じがうざいなって思う方もいるかもしれない。これも可愛いんだけどね。
個人的に好きなシーンは告白シーンで、ほほに手を添える感じがいいですね。
小動物な感じが描かれている感じが私的にはすごい良かったね。
このルートでは「大切な人の死」と「園芸部」な感じですね。みなとの祖母がだいぶ弱ってきているのを見た悟がどう思うのか、そして二人が育てていく園芸部の畑がどうなっていくのかがこのルートの面白いところでしょうか。
まとめと総評
今回まどそふとは挑戦的なことをしてるなーと個人的に思いました。というのも
この河江マップと呼ばれるマップで物語を進めたいヒロインの所に行くという感じ。意外と最近では見ないタイプの進め方で最近始めたエロゲーマーの方は少し戸惑ったのかなーと感じました。
個人的に残念だったのはヒロイン同士の絡みが極端に少なかったこと。(ないわけではない)マップで選択するという性質上一人のヒロインのルートを進めようとすると他のヒロインが出てこない。ヒロイン同士の絡みが好きな人にとっては少し残念な仕様になっているかもしれない。前作を例に挙げれば共通ルートまでは全ヒロインが協力して文化祭を盛り上げるという目的でワイワイできる感じがほぼないといった感じでしょうか。
この仕様でよかったところは一人のヒロインに集中できること。エロゲの性質上「物語の分岐」がありますがこの仕様で行くと分岐というより「進めたいヒロインの選択」って感じなんですよ。たまにありません?この分岐だと他のヒロインかわいそう...みたいな(笑)うまく言えないけど。この葛藤がなくなるわけですね。
けどこれだと「ラズベリーキューブ」という一つの作品の完成度としてはどうなの?ってなりました。単体ヒロインだったらよかったかも?多分たくさんエロゲをプレイしている人は「あれ?」って思ったんじゃないかなぁ?
ただ、プレイした人ならわかると思うんですが、個々のキャラクターの可愛さと魅力がうまく描かれています。なのでエロゲを始めたばかりの初心者ややったことのない人、リョナゲーで疲れた人にお勧めです。「あ、このキャラかわいい」と思ったあなたはプレイすべき。

8,240円